2024年のセキュリティ予算はどうなる? GartnerとMoody'sの調査から分かること
GartnerとMoody'sはサイバーセキュリティ予算について、現状と将来予測を発表した。セキュリティ予算はどこまで増えるのだろうか。
調査会社Gartnerが2023年9月28日に発表した最新の予測によると(注1)、セキュリティとリスク管理に対する全世界のエンドユーザーの支出は2024年にさらに増える。
GartnerとMoody'sの発表から分かること
Gartnerはサイバーセキュリティを10種類のセグメントに分けて予測した。どの程度、増加するのだろうか。
まず、全支出は2024年に2150億ドルに達し、2023年と比較して14%増加するという。
業界最大のセグメントは「セキュリティサービス」だ。コンサルティングやITアウトソーシング、実装、ハードウェアサポートを含む。これだけで全支出の42%を占める。Gartnerによると、このセグメントは2024年に110億ドル増加して900億ドルに達する。次いで「インフラ保護」(333億ドル)と「ネットワークセキュリティ機器」(243億ドル)だという。
Gartnerのシレンドラ・ウパダヤ氏(シニアリサーチプリンシパル)は、次のように述べた。
「サイバーリスクと脅威の増加、変化する環境を考慮すると、組織がサイバーセキュリティプログラムを構築して最適化することは、これまで以上に重要だ」
増大するサイバーリスクに備えるために支出が増加
債券格付け機関業務などを担うMoody’sが1700社以上の格付債券発行者を対象に実施した調査では、規制要件やサイバーリスクに対応するため、企業がサイバーセキュリティへの投資を増やしていることが浮き彫りになった。
「Moody's 2023 cyber survey」によると(注2)、サイバーセキュリティの支出は2019年から2023年にかけて70%増加した。
サイバーセキュリティに割り当てられる技術資金の割合も増加した。Moody's 2023 cyber surveyによると(注3)、組織は「2023年にテクノロジー関連予算の8%をサイバーセキュリティに使う」と回答しており、これは2019年の5%から3ポイント増えた。
Moody'sのルロイ・テレロンジ氏(サイバークレジットリスクを担当するバイスプレジデント、アナリスト)は次のように述べた。
「予算は拡大しているものの、多くの企業にとって高度なサイバーセキュリティの実践はいまだ手の届かないものだ。回答では、一部の対策の有効性に疑問を投げかけた。企業や組織は、サイバーセキュリティ人材の不足や新たなリスクをもたらす生成AIの登場などの潜在的な課題に直面している」
出典:Cyber investments on pace to reach $215B in 2024: Gartner(Cybersecurity Dive)
注1:Gartner Forecasts Global Security and Risk Management Spending to Grow 14% in 2024(Gartner)
注2:Cyber budgets increase, executive overview improves, but challenges lurk under the surface(Moody’s)
注3:Cyber budgets increase, executive overview improves, but challenges lurk under the surface(Moody’s)
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