DXはやる、情シスは増やさない――経営者はどう乗り切るつもりなのか
DXは進めたい。だが、その担い手となる情シス部門の人員は増やさない。中小企業経営者を対象とした調査から、こうした実態が明らかになった。では、経営者は誰に、どのような方法でDXを担わせようとしているのか。
DXの必要性を認識しながら、情報システム部門の人員増強には踏み切らない。中小企業経営者を対象にジー・ブーンが実施した調査では、情シス人材の不足を認識する企業の多くが、正社員を新たに採用する予定はないと回答した。
一方で、こうした企業はDXを断念しているわけではない。採用予定がない企業の中にも、DXを推進する意向を持つ経営者は一定数いる。人を増やさないのであれば、どうやったDXを進めるのか。調査では、経営者が想定する具体的な進め方と、その方法に伴う懸念も明らかになった。
情シス不在を何で補う? 経営者が考える代替策
情報システム部門の人材が不足していると回答した中小企業経営者のうち、74.3%が同部門の正社員を新たに採用する予定がないとした。内訳は「採用はしたいが現実的に難しく予定していない」が44.5%、「採用予定はない」が29.8%だった。採用を予定するとの回答は25.7%にとどまった。
採用しない理由では「不透明な経済情勢下で固定費を増やすリスクを避けたい」が43.9%で最も多かった。「IT人材の高騰により、自社の予算内では優秀な人材の採用が難しい」が28.9%、「情シス部門を直接利益を生まない管理コストと捉えている」が18.6%で続いた。
それでも、人材不足で採用予定もない経営者の57.9%は、DXを推進する意向を示した。増員せずにDXを進める方法として最も多かったのは、「導入が容易なITツール・SaaSの活用」の42.3%だった。次いで「業務委託やフリーランスの活用」が32.2%、「既存社員の育成や配置転換」が31.1%となった。
つまり、経営者の多くは専任の正社員を増やす代わりに、ツールの導入や外部人材、既存社員の活用を組み合わせてDXを進めようとしている。ただし、それぞれの方法に対する不安も残る。
人員を補充せずにDXを進める際に考えられるリスクについて聞くと、42.7%が「専門知識不足により費用対効果の低いシステムを導入すること」を挙げた。「日常の保守やトラブル対応が優先され、DXが進まず形骸化すること」は38.5%、「導入したツールが現場に定着しないこと」は30.1%だった。
人員を増やさずにDXを進める方針は、採用難やコスト抑制への対応策にはなる。一方で、ツールを導入するだけでは、選定や運用、定着を担う人材の不足は解消しない。調査結果からは、経営者が増員以外の手段を模索する一方、その実行体制に不安を抱えている状況が浮かぶ。
なお、調査は2026年6月26~27日にかけて、中小企業の20~60代の経営者2254人を対象にインターネットで実施した。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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