パスワード8割超が使い回し 「覚えきれない」ユーザーに情シスはどう向き合う?

パスワードの使い回しは、セキュリティの観点から推奨されない行為なのは分かっていても、ユーザーはその手間などから、使い回しをしてしまう場合が多い。ある調査で、パスワードがどれだけ流用されているかのデータが示された。

 パスワードの使い回しは、情シスにとって悩ましい問題だ。セキュリティ上は避けるべき行為だが、ユーザーにとっては覚える負担もあり、使い回しは多い。

 AZWAYが20~60代、300人を対象に実施した「パスワード管理に関するアンケート」調査によると、ユーザーの8割超がパスワードを使い回しているという。

 パスワードの使い回し状況に関する設問では、「2~3パターンを使い分けている」が54.3%で最多となった。「重要なサービスだけ別にしている」(19.3%)、「ほぼ全サービスで同じパスワード」(10.7%)となり、合わせて84.3%の人が何らかの形でパスワードを使い回している。一方、「すべて異なるパスワードにしている」人は15.7%だった。

パスワードの使い回し状況(出典:AZWAYリリース)

 パスワードの管理方法では、「頭で記憶している」が43.0%で最多となった。次いで、「スマホのメモアプリに保存」が39.0%、「紙のメモ・手帳に書いている」が33.3%、「ブラウザの自動保存に任せている」が30.0%だった。パスワード管理アプリを利用している人は17.7%にとどまった。

パスワードの管理方法(出典:AZWAYリリース)

 パスワードが必要なサービス数については「多すぎて数えきれない」が29.7%で最も多い。また、使い回しをやめられない理由としては、「覚えきれない」が48.0%で圧倒的に多く、セキュリティとしては不安があっても、覚えるための負担が使い回しにつながる状況がうかがえる。

 パスワード管理に関する困り事では、「パスワードを忘れてログインできなくなった」が79.0%と突出しており、「パスワードリセットを何度もしている」が29.0%で続いた。「不正アクセス・乗っ取り」の被害を経験した人も10.3%に上る。

 セキュリティ対策では、パスワード管理で最も不安なこととして「情報漏えい」が57.7%で最多となった。二段階認証については「一部のサービスだけ設定」が54.3%、「可能なサービスにはすべて設定している」が38.3%で、設定していない人は6.3%だった。

パスワード管理で不安なこと(出典:AZWAYリリース)

 パスワードの使い回しが危険だと分かっていても、管理しきれないために使い回してしまうという声は多い。管理負担の軽減を図ることが、セキュリティにおけるパスワード問題を解決するきっかけとなりそうだ。

 なお、調査は2026年6月7~13日に、インターネットで実施された。対象300人の内訳は、20代が60人(20.0%)、30代が103人(34.3%)、40代が85人(28.3%)、50代が39人(13.0%)、60代が13人(4.3%)。

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