「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務

カスタマーハラスメント対策が企業・自治体の義務となる中、現場担当者だけに対応を委ねることは難しくなっている。AIによるリアルタイム監視を導入した取手市の取り組みから、企業が考えるべき新たな対策の形を探る。

 顧客や住民と直接向き合う窓口業務では、担当者が精神的なプレッシャーを感じる場面がある。特に相談室や面談室など、外部から状況を把握しにくい閉鎖的な空間では、問題が発生した際に周囲へ助けを求めることが難しい。

 茨城県取手市でもこうした状況が課題になっていた。1人で相談に対応せざるを得ず、職員の不安や心理的負担が大きかったという。

カスハラ対応、現場担当者だけでは限界に

 こうした課題に対して取手市が正式導入したのが、AI音声認識と感情解析を活用したカスタマーハラスメント(以下、カスハラ)対策システムだ。同市は2025年11月から約3カ月間、市民相談窓口と健康福祉部の面談室でテスト運用を実施し、2026年10月1日から正式運用を開始した。

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