見積書100枚超をどうさばく? 「半日仕事」を約30分にした建設会社のAI活用

協力会社ごとに書式が異なる見積書の転記作業に、建設現場は多くの時間を費やしてきた。沖縄県の福地組はAI文書処理サービスを活用し、見積書1枚当たりの処理時間を10~15分から約1分に短縮した。

 福地組は嘉手納町に本店を置き、うるま市と那覇市に拠点を構える。戸建て住宅や医療施設、高齢者施設、公共施設の建築、土木工事などを手掛け、設計から施工まで自社で担う案件も多い。取引先の協力会社は数百社に上り、案件によっては見積書が100枚を超えるほか、協力会社1社から届く書類だけで数十ページに及ぶ場合もある。

 各社の見積書は書式や様式が統一されておらず、工事費の見積書や現場管理に使う実行予算書を作成する際、記載内容を自社の費用管理システムに手入力する必要があった。現場の従業員は日中の現場対応を優先する一方、民間工事では迅速な見積書の提出も求められる。こうした転記作業が、長時間労働の常態化や心理的負担を招く一因となっていた。

協力会社ごとに異なる見積書、手入力による転記作業が負担に

 この課題に対応するため、福地組はAI文書処理サービス「LINE WORKS PaperOn」を導入した。見積・予算作成業務の改善に向けて複数のOCRサービスを比較し、まず前身サービスの「LINE WORKS OCR」を採用。その後、利用枚数に応じた料金設定や工事案件単位での文書管理機能を評価し、PaperOnへ移行した。

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