情報漏えい事故、初動はどうする 一貫BPOは解決策になるか
オープンは、個人情報漏えい事故への備えから初動対応、問い合わせ窓口の運営、再発防止まで支援する「PIR-BPO」を開始した。24時間365日の事故受付や報告・通知の準備を担い、担当部門の負担軽減と迅速な意思決定を支える。
企業が扱う個人情報の拡大に伴い、サイバー攻撃だけでなく、委託先・再委託先での漏えいなど、事故の要因が多様化した。セキュリティシステムや脆弱(ぜいじゃく)性診断を使った予防だけでは発生リスクをなくせない。しかも、事故後には事実確認や影響範囲の調査、専門家との連携、報告などの対応が集中して負担が生じる。
オープングループ傘下のオープンは2026年11月2日、個人情報インシデント対策BPO(外部委託)サービス「PIR-BPO」の提供を開始した。漏えいなどの事故に備えた体制整備から初動対応、問い合わせ窓口の運営、再発防止まで一括して支援する。24時間365日の事故受け付けや対応業務の進行管理、関係機関への報告、対象者への通知の準備を担い、企業の担当部門の負担を軽減する。
24時間365日の事故発生に対応
同社は累計1万社超を支援してきた「RoboRoboシリーズ」で培った企業情報や個人情報保護の知見と、BPO事業の運営手法を活用する。専門家の助言にとどまらず、事故対応チームの進行管理や窓口運営などの実務を担い、企業が判断に集中できる体制を目指す。
サービスは必要な機能を選んで組み合わせる5つのモジュールで構成する。簡易チェックリストで現状を整理して企業ごとに支援範囲を設定する。
「Ready」は現状分析やログ確認、社内規定や連絡網の整備、通知文・FAQのひな型作成、対応訓練などを支援する。「Watch」はシステムへの攻撃検知、委託先・再委託先のリスク確認、確認結果の証跡管理を担う。
事故発生時の「Response」は24時間365日受け付け、PMO機能で事実関係や影響範囲の整理、関係部門と専門家の連携、報告期限の管理、報告・通知・公表文書の準備を支援する。「CareCenter」は事故の規模や問い合わせ件数に応じて席数を調整し、専用電話、メール、FAQによる窓口を設置して運営する。企業が承認した情報に基づいて問い合わせに回答する他、苦情や実害に関する申し出を受け付け、必要な案件を関係部門などへエスカレーションする。問い合わせ件数の日次報告に加え、詳細な状況や対応内容を企業および事故対応PMOに共有する。
「Recovery」は事故の原因や経緯、対応記録を監査証跡として整理し、運用上の課題や再発防止策、平時の管理体制の見直しを支援する。同社は予防から発生後の実務まで支える体制を通じ、事業継続と関係者の信頼維持へ貢献する針だ。
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