IDC Japanの調べによると、3期ぶりに上位3位の順位に変動があった国内PC市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2007年第2四半期の国内PC市場は、出荷台数が前年同期比4.2%減少し、328万台となった。家庭市場がポータブルPCの需要回復により5期ぶりにプラス成長となったが、ビジネス市場はマイナス成長となっている。
市場の推移としては、家庭市場がポータブルPCの需要により成長に転じたが、デスクトップの需要が依然として低く、2007年は2006年並みの出荷台数にとどまると予測されている。また、需要変動が例年と異なる動きとなるため、ベンダー各社の出荷計画にも影響が及ぶとみられている。
市場占有率は、出荷台数ベースで市場の18.0%を獲得したNECが1位を維持したが、出荷台数は前年同期比11.7%減のマイナス成長となっている。また、3期ぶりに上位3社の順位に変動があり、16.1%を獲得したデルが、15.7%の富士通を抜いて2位に浮上した。デルは2016年第2四半期には防衛庁向け大型案件の出荷が含まれており、同案件分をさし引けば回復傾向が見られる。
4位の東芝は、出荷台数が前年同期比7.2%減少して市場占有率は9.1%となった。ビジネス市場では収益重視の事業戦略を採っている一方で、家庭市場では積極的な価格戦略を展開し、シェアを拡大している。5位を維持したHPは、2007年に家庭市場へ本格的に参入し出荷台数を伸ばしたことなどから、17.8%増とプラス成長を遂げている。
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