IDC Japanの調べによると、2006年の市場規模が前年比3.4%増のデータベース管理システム。市場シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2006年のDBMS(データベース管理システム)市場は、国内企業の収益回復が継続し、金融/インターネットサービス分野を中心とする大型投資案件などによりRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)への堅調な投資が続いたことから、市場規模は前年に比べ3.4%増加し、1822億円となった。
DBMS市場を構成する機能別マーケットは、RDBMSが1591億円、プレ/ポストRDBMSが114億円、エンドユーザーDBMSが109億円、オブジェクト指向DBMS/XML DBMSが9億円となっている。RDBMSは大型案件などにより需要が増加したが、メインフレームが中心のプレ/ポストRDBMSは2桁の規模縮小となった。
市場全体の推移としては、2007年以降は成長率の鈍化が予測されている。ベンダー間の価格競争や、マルチコアCPUの普及に伴うハイエンド市場の成長鈍化、オープンソースによるエントリー市場の吸収などのマイナス要因もあり、その後も成長率の大幅な拡大はなく、年率2%以下の成長が続くとみられている。
市場占有率は、オラクルが市場の46.4%を獲得し2005年に引き続きシェア1位を維持した。Windows RDBMS市場では、マイクロソフトが新製品SQL Server 2005を投入することで旧製品ユーザーの需要も刺激し、シェア1位を獲得している。
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