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“AIおかん”化した生成AIで広がる選択肢 壁打ちキャリア相談で新たな悩みも

生成AIは仕事だけでなく日常での使用も多岐にわたる。日常生活に浸透する中で思わぬ提案をしてくることも多く、新たな知見を得ることもある。一方で、昨今の潮流であるバイブコーディングをさせてみた結果から新たな悩みを感じる場面もあった。

» 2026年01月30日 07時00分 公開
[キーマンズネット]

 昨今は生成AIによるバイブコーディングが大きな潮流となり、SaaSベンダーの株価が大きく下落するといったニュースを耳にする方もいらっしゃることだろう。

 ガバナンスや管理の面では課題が残っているものの、「Microsoft Excel」マクロのようにタスク処理の効率化につながる仕組みを、自然言語の指示文であるプロンプトを駆使するだけで作れてしまう。SNSではバイブコーディングでさまざまなアプリケーションを作り上げている投稿をよく目にするほど。そりゃ、SaaSの未来が明るくないのはもっともか。

“おかん”化する生成AI 日常でも広がる選択肢

 仕事だけでなくプライベートでも、ちょっとした調べものや買い物などで生成AIを使っている。先日インターネットで生成AIを使って特定ブランドのお米を探していたところ、値段や鮮度などいくつかの軸で複数のアイテムをしてくれた。

 以前なら時間をかけて探す必要があった場合でも、購入の軸をきちんと整理し、提案してくれるため、探す時間が大幅に短縮できた。ハルシネーションは意識しながらも、やはり便利だと改めて感心した。結局のところ、必要な情報を入手したのみで購入までのプロセスを全自動させたわけではないものの、候補の中に気になるものがあった。

 全く違う食材に関する提案、具体的にはオートミールがその候補に含まれていたのだ。お米の候補を出してもらっていたはずなのに、なぜその選択肢を加えたのか生成AIに理由を問うたところ、「すでにアラフィフのあなたの健康のことを考えて、食物繊維や鉄分が豊富な代替えをお勧めしたのです」とのこと。思わず「うちのおかんか?!」とツッコんでしまった。

 自分の好みや嗜好、置かれている状態を含めて判断し、新たな選択肢を与えたくれたのは確かにありがたかった。今回は健康を目的としていなかったことから、結局は狙っていた銘柄のお米を調達したものの、新たな選択肢としてオートミールが気になってしまい、今では近所のスーパーで調達したオートミールを、夕食時に納豆と一緒に食べるようになった。

 食生活や購買行動を変えてくれたという意味で生成AIはとても貴重な働きをしてくれたといえる。もしAIエージェントを使って購入プロセスまで含めたタスクを自動化していたら、オートミールがAmazonから届くようなことになっていたのだろうか。生成AIを日常生活に深く浸透させるとなると、いろいろ考える必要がありそうだ。

キャリア相談の壁打ちに使い始めた“AIおかん”

 そんな生成AIにおけるトレンドであるバイブコーディングの一端に触れてみようと、今度取材に出向く企業の情報をまとめてHTMLで表現してもらおうと思い立った。

企業HPにある情報から、最新のトピックや中期経営計画の概要などをまとめてJavaScriptを使ってボタンなどの動きを付けてもらい、HTMLを生成した。プロンプトが十分でなかったため、デザイン面では改善すべきポイントだらけだったものの、必要な情報をきちんと整理してニュースを日付で抽出できるようなHTMLがわずか数分で生成された。

 デザインを見直してもらうべく、参考としてサンプルのWebサイトを指定し、似たようなフォーマットに改善してもらったところ、コードを記述することなく、あっという間に出来上がってしまった。Adobeが提供するような高価なデザインツールには一切触れずに。SaaSの未来は、間違いなく明るくない。

 生成できた喜びも早々に、急ぎ自分のキャリアを見直したほうがいいと改めて実感。今では“AIおかん”にキャリア相談し始めている状況にある。来年まで今の仕事が続けられるのか、不安だらけの2026年スタートとなった……。


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