2008年度には対前年比94.8%増の約85億800万円に成長すると予測される「SIerにおける仮想化関連サービス」。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、調査対象としたSIer(システムインテグレーター)19社の仮想化関連サービスの売上規模は、2006年度の実績が約16億800万円で、2007年度の見込みが前年対比171.6%増の約43億6700万円、2008年度には94.8%増の約85億800万円に成長すると予測されている。また、19社中7社が2007年度に新規参入しており、市場の拡大に寄与している。
仮想化関連サービスをSIと保守サポートに分けてみると、SIの売上規模は2006年度が約11億7200万円、2007年度の見込みが約32億3000万円、2008年度の予測が約64億1700万円と、3年を通じてSIの比率が7割以上を占め、その割合は増加傾向にある。理由としては、現状ではトライアルや小規模案件が多く、2008年度から2009年度にかけて需要が本格化して大型の構築案件が増加する見込みのためである。保守サポートの売上規模は、2006年度で約4億3600万円、2008年度には約20億9100万円に拡大するとみられる。
各社の売上高を見ると、2006年度はインテックが約4億3000万円で1位、2位のネットワールドが約4億円、3位のNTTデータが約3億円、4位のS&Iが約1億5000万円、5位のアルファテックソリューションズが約9000万円と続いている。コンサルティングの伸びもSIの拡大要因となっており、VALinuxが「Xen」を利用した仮想インフラを構築するSIerなどへコンサルティングを行うなど、コンサルティングで差別化を図るベンダーも現れている。
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