単価下落傾向が強く、2008年度も上位2社のエントリーモデルによるシェア争いが予想される「タワー型サーバ」。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、タワー型サーバの市場占有率は2007年の台数ベースで1位のNECが30.7%を獲得し、2位の日本HPが20.3%、3位のデルが17.1%、4位の富士通が17.0%、5位の日本IBMが6.9%と続いている。
NECは、オフコン時代からの中小企業向け販売チャネルを活用し、トップを維持している。また2007年度には低価格ラインアップによる販促も行った。日本HPも低価格で対抗し、積極的な広告戦略でシェアを大きく伸ばしている。
デルは低価格タワー型サーバで強みを発揮していたが、初期不良の多さといった品質面での問題により、同社製品を支持していた中小規模SIerが離れてしまい、シェア低下を招いた。富士通は元来NECと同様にチャネル販売の土台を持っており、徐々にパートナー経由での拡販体制を整備し、シェアを伸ばしつつある。日本IBMは、以前からの中小企業向けパートナー施策が大きな成果を挙げられておらず、シェアを低下させた。
タワー型サーバは単価下落の傾向が強く、2008年度も上位2社のエントリーモデルによる激しいシェア争いが予想される。
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