導入ニーズが、個人情報の漏えい対策から変化しているデータベース・ログ管理市場。シェア情報を紹介する。
ITRの調べによれば、2008年度のデータベース・ログ管理市場は、国内出荷金額が20億5900万円、前年対比39.0%増と大きく拡大した。当初は個人情報の漏えい対策として導入されてきたが、2008年以降は日本版SOX法施行に伴う内部統制の整備や強化のニーズが市場を大きくけん引し、高成長をもたらしている。
個人情報や財務データが格納されるシステムが対象となることから需要は高いが、企業の投資マインドは依然として改善の兆しが見られず、2009年度の伸び率は前年度に比べるとやや減速すると予測されている。
2008年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、インサイトテクノロジーが38.9%で1位となった。金融業や通信業で同社製品「PISO(Performance Insight for Security for Oracle)」が大口案件を複数獲得している他、パートナー販売の拡大により、2008年度の出荷金額が前年対比88.7%増の8億円へと大きく伸びた。2位にはGuardium(国内販売元:エアー)が17.5%で、3位にはWareValley(国内販売元:ニューシステムテクノロジー)が12.1%で続いている。
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