2009年度の売上規模が前年対比53.4%増と、急成長のメールアーカイブサービス市場。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、メールアーカイブサービス市場は、2008年度の売上規模が前年対比43.1%増の7.3億円、2009年度は53.4%増の11.2億円と、急成長が見込まれている。
成長の要因は、2007年に立ち上がったばかりの市場ながら、各社がサービスを開始してすぐに、総合的なメールセキュリティサービスを導入している企業がメールアーカイブサービスも追加導入を行ったことにある。
市場占有率(売上金額ベース)を見ると、NECビッグローブが2008年度は53.4%、2009年度は37.3%を獲得し、ともに1位となっている。同社は、NEC本体のハードウェアやネットワーク機器、ホスティングサービスなどと組み合わせた提案も行っており、NECグループからワンストップで提供できるソリューション力を強みとして市場をリードし続けている。
2008年度の2位には、NTTコミュニケーションズとソニーブロードバンドソリューションが13.7%で続いた。NTTコミュニケーションズはバックボーンの充実によるブランド力と信頼性でシェアを急激に上昇させており、2009年度はシェア20.9%を獲得している。
また、ソニーブロードバンドソリューションは2009年1月より、ユーザーの社内で一切のメールデータを管理できるサービスの提供を開始した。2009年度にはサイバーソリューションズも市場に参入しており、今後も参入ベンダーは増えると予想される。
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