2009年度、数量ベースで62.3%のシェアを獲得して1位となった「プロジェクト管理ツール」ベンダーとは? シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2009年度のプロジェクト管理ツール市場は、ライセンスとサポート料を合わせた合計金額が56億円であった。近年、プロジェクト管理の必要性の認知が広がるにつれて、当該製品に対する需要は拡大基調となりつつあったが、景気が低迷している現状においては投資が後回しにされることも増えている。
またソフトウェア受託開発企業における需要のカンフル剤として期待されていた工事進行基準であるが、新たな投資を行う余裕がないユーザーからの反発があり、強制力を発揮できなかった結果、2009年度はマイナス成長だった。
2009年度の市場占有率(数量ベース)を見ると、1位のベンダーは、8万4000ライセンス、62.3%を獲得した。大手電機メーカーを主要ユーザーにして実績を上げている。プロジェクト管理の分野では、既に導入している部門から他部門への波及による需要が発生していたが、景気低迷によりこの需要に影響が出ており、2009年度はマイナス成長だった。
今後については、現状では大規模企業が中心であるが、これらの企業では既に導入している部門から未導入の部門への広がりが見られることから、さらなる成長が期待できる。また、ベンダーが操作性・視認性を高める取り組みを進めていることから、操作の複雑さに導入への障壁を感じているユーザーへの拡販も見込まれる。
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