仮想デスクトップ型に比べトータルコストが抑えられるため、今後も新規導入の伸びが予測される「サーバベースコンピューティング」市場。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、SBC(Server Based Computing)型シンクライアント基盤の市場規模は、2011年度の出荷金額が前年対比22.4%減の26億6000万円と見込まれる。
仮想デスクトップ型の勢いに押され主役が交代したが、仮想デスクトップ型に比べ1サーバに集約できるユーザー数が多いため、サーバなどを含めたトータルコストが抑えられるため、今後も新規導入されるケースは根強く残ると予測される。
2011年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、「XenApp」を提供しているシトリックス・システムズ・ジャパンが1位で59.8%を占める。セキュリティ強化や、アプリケーションの集中管理に伴う情報システム担当者の管理効率の向上が主な導入理由になっており、年々機能強化を図りながら販売実績を確保した。
2位は、きっとエイエスピーで13.2%。「GO-Global」を日本総代理店として販売する他、SBC環境のネットワーク対応印刷ソリューション「きっとプリント」を製品化しており、導入の際には併せて提供されるケースが多い。
3位で9.0%のエアーが提供する「Propalms TSE」は、「XenApp」に比べ廉価なことから、弥生や応研の会計パッケージや介護パッケージにバンドルされて提供されるケースが多い。バンドルするパッケージベンダーは約40社に及び、出荷実績が安定している。近年は薬歴パッケージへのバンドルも多くなった。
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