他システムとの連携などのニーズが重視される「中小企業向け勤怠就業管理」市場。スマートデバイス活用にも注目が集まる中、シェアを伸ばす上位のベンダーは?
ノークリサーチの調べによれば、2012年8月時点のSMB(年商500億円未満の国内中堅・中小企業)の勤怠就業管理システム市場で、ユーザー企業に重要視された評価項目は「他システムとの連携手段が整っているか」「機能が足りているか」「初めての利用者もすぐに操作を習得できるか」である。
勤怠就業管理システムは、給与管理システムや人事管理システムに対して勤怠状況を提供する役割を担い、さまざまな勤務体系に対応できる機能の豊富さやパートタイムも含めた初心者でもすぐに利用できることが重要であるためである。
市場占有率(導入社数ベース)を見ると、2011年の調査ではOBCが提供する「就業奉行(21/iシリーズ)」、アマノの「TimePro」シリーズ、OSKの「SMILE」シリーズの順であったが、2012年はOBCが14.6%で1位、OSKとアマノが10.7%で同率2位となった。3製品の合計シェアは2011年の23.8%から2012年には36.0%と増えた。
導入済みのシステムの利用端末環境では、「スマートフォン」は4.8%、「タブレット型端末」は3.3%と、全体に占める割合はまだわずかにとどまっているが、ワークスタイルの多様化に対応するためのスマートデバイス活用は検討する価値がある。
また、同市場において、「法制度や自社の評価制度への対応」や「他システムとの連携」といったニーズは年商規模によらず、今後も重視されるとみられる。
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