2013年第2四半期、337万台となった国内クライアントPC市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2013年第2四半期(4〜6月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が191万台で前年同期比7.2%増、家庭市場は146万台で同29.4%減、計337万台で同12.5%減となった。
ビジネス市場は6四半期連続での前年同期比出荷台数増、家庭市場は5四半期連続の減となった。一部のベンダーが販売促進活動の比重をビジネス市場モデルに置いたり、円安対応の価格設定をおこなった新モデルへ切り替えるために旧モデルの出荷を抑える施策をとるなどした影響とみられる。
市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは、26.1%で前年同期比10.1%減。2位は、15.3%で同12.4%減。3位は、11.6%で同16.3%減。4位は、11.5%で同20.4%増。5位は、10.5%で同5.3%増。前期から上位5社の顔ぶれに変化はないが、唯一4位のベンダーが、家庭/ビジネス市場ともに前年同期比で出荷台数増、全体でも唯一の2桁成長を達成し、前期5位から順位を上げた。
企業の業績回復に裏付けられたビジネス市場の需要増に期待し、ベンダーの販売促進活動がビジネス市場に傾倒すると予想される。家庭市場では、家電量販店が白物家電の需要の好調から情報機器製品などの仕入れ余地が出てくる可能性はあり、2013年夏以降では家庭市場に強いベンダーを中心に出荷増を図る動きも出てくるとみられる。
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