次に、UPSを導入済みと回答した人に、現在導入中のUPSに対しての「満足度」を尋ねた(図4)。その結果、「とても満足している」が15.6%、「まあ満足している」が73.0%、「やや不満がある」が10.5%、「とても不満がある」が0.8%となり、まとめると全体で「満足」が88.7%、「不満」が11.3%という結果となった。
満足と回答した人からは「大規模停電ではどうしようもないが、瞬停には効果がある」「自家発電装置が起動するまでのつなぎであるため、特に問題なく稼働している」と実際に役立っているという意見が多く寄せられ、有事の「つなぎ」としてのUPSの役割に対する満足度が高かった。
その他、「誤動作などもなく、またサージなどにも対応し稼働しているため」「電源の力率なども監視できたり、非常に高機能で重宝している」「集中管理ができるようになり、メンテナンス工数も下がった」といった声が寄せられた。目立ったトラブルがなく、監視という日々の業務が滞りなくできて運用効率が上がる点での評価も満足度に関わっている。
一方で不満と回答した人からは、「バッテリーの寿命はもう少し長くなってほしい」「バッテリーメンテナンスが結構大変」といったバッテリーに関する意見が一番多く寄せられた。また、「UPSへ過大な電圧や過小な電圧などの不正な電圧が流れた場合にUPSが機能停止する場合があった」「瞬停の際の切り替えラグがあるので不安なUPSである」といった、瞬停による不具合が不満の要素となっているという声も見受けられた。
その他、「停電時にシャットダウンできるが、復帰後はネットワークエラーが起きる」「最新のUPSではないので、仮想化などに対応していない」という意見もあった。
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