IT担当者342人にメール誤送信防止システムの実態調査を実施した。導入状況、導入きっかけ、重視ポイント、満足度、導入しない理由などが明らかになった。
キーマンズネットでは、2014年7月9日〜2014年7月22日にかけて「メール誤送信防止システムの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数342件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の39.8%、一般部門が60.2%という構成比だった。
今回聞いたのは、メール誤送信防止システムの「導入状況」「導入きっかけ」「重視ポイント」「満足度」「導入しない理由」など、メール誤送信防止システムの導入状況を把握するための質問だ。その結果、全体の導入率は25.5%で、導入している企業の87.9%は満足していることが明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
最初に「メール誤送信防止システムの導入状況」について尋ねた(図1)。「既に導入済みである(追加・リプレースなし)」が24.0%、「既に導入済みである(追加・リプレースあり)」が1.5%、「導入を検討している」が7.9%、「必要性を感じるが導入は検討しない」が44.2%、「必要性を感じない」が22.5%と続いた。まとめると、全体では25.5%が導入済み、9.4%が検討中という結果となった。
また、「導入済み」の25.5%を従業員規模別で見たところ、100人人の中小企業で8.5%、101人〜1000人人の中堅企業で18.7%、1001人以上の大企業で41.6%と、従業員規模が大きくなるにつれて導入済みの割合が大きくなる傾向にあり、100人人の中小企業と1001人以上の大企業では5倍近くの開きが出た。
ちなみに前回2011年の調査では、全体では12.9%が導入済みという結果であったことから、3年間で導入済みの割合が2倍近くまで増加している実態が分かった。
また、メール誤送信防止システムを導入済みと回答した人に「導入タイプ」を尋ねたところ、1位は「ソフトウェア(クライアント型)」で46.9%、2位は「ソフトウェア(ゲートウェイ型)」で25.9%、3位は「クラウド」で13.6%という結果となった。
前回の2011年の調査では、1位は「ソフトウェア(ゲートウェイ型)」で42.3%、2位は「ソフトウェア(クライアント型)」で40.2%、3位は「クラウド」で6.2%であったことから、伸び率で見ると「クラウド」を選択する割合が増加している傾向が見てとれる。近年、ASPやSaaS型のメール誤送信防止システムが多く登場していることから低コストでの導入が可能になり、導入が加速したものと考えられる。
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