最後に、メール誤送信防止システムを「導入しない理由」について尋ねた。
その結果、1位は「費用対効果が明確ではない」で48.8%、2位は「導入・運用コストが高い」で44.7%、3位は「導入の手間がかかる」で22.8%、同率4位は「情報漏えい対策としての優先順位が低い」と「社内ルールによる対策で十分」で20.9%と続いた。
前述の「導入時に重視したポイント」では、「導入、運用コスト」よりも「安定性、可用性」を重視する傾向になったと書いたが、それでも「導入しない理由」としては費用面がネックなっているという実態が見て取れた。
その他、フリーコメントには「運用が難しくなり、面倒になり業務効率が落ちる」「会社がそのようなミスを防ぐことに、積極的ではないため」「送信時に承認機能にて誤送信を防止するなどの機能があるが、メール送信が遅れるため結局は自動承認などを使い、導入のメリットがなくなる恐れがある」「親会社の指示で同じシステムを導入しているので、弊社単独での導入はできない」といった意見が寄せられた。
セキュリティ分野の製品だけに、費用対効果の算出は難しいが、昨今の情報漏えい事件の賠償額を見れば、費用対効果もある程度明示できると考えられる。
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