69億円規模と見込まれる2014年度のワークフロー市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2014年度のワークフロー(パッケージ)の市場規模は69億円と見込まれる。ERPなど基幹系システムとの連携需要が拡大しているほか、全社ワークフロー基盤としての導入案件が増加している。2014年度と2015年度の前半は、Windows Server 2003の延長サポート終了が特需として期待される。また、近年はスマートデバイスからの申請承認需要が拡大傾向にあり、対応オプション/バージョンの導入を検討するユーザーが増加している。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーは23.2%で金融業を中心に導入が増加している。2位は13.0%で、金融業における実業務系の大規模案件を好調に獲得している。3位は12.3%で、企業内やグループ会社間でのワークフロー基盤統合案件の獲得が増加している。4位は10.9%で、消費税増税対応需要の獲得や大規模案件の再開など拡大基調である。5位は10.4%で、Windows XP更新需要や、未導入ユーザーへの新規導入などの獲得が進んだ。6位は5.2%で、導入社数/ライセンス数が堅調に増加している。
今後は、間接業務に加え、実業務に対する業務フローのシステム化需要による拡大が見込まれる。また中堅企業は、システム適応業務の拡大や、未導入及びグループウェアのワークフロー機能利用ユーザーによる新規パッケージ需要の余地が大きいことから、今後市場をけん引していくユーザー層であると推測される。
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