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オムニチャネルの旗手となるか、「モバイルPOSレジ」大全IT導入完全ガイド(3/6 ページ)

» 2015年01月05日 10時00分 公開
[酒井洋和てんとまる社]

 モバイルPOSレジが持っている基本的な機能について見ていこう。サービスごとに備える機能には差があるが、アプリのアップデートで新たな機能追加が続々と行われる。

会計処理のための基本機能

マスター管理機能

 飲食店であれば商品メニュー、小売業では商品アイテムの登録を事前にしておくことが必要だ。これらマスターの登録や修正などメンテナンスを行える機能。管理サーバにアクセスして手を加える方法と、タブレット端末から直接マスター修正を行う方法がある。登録のしやすさなどしっかりチェックしておきたい。

マスター管理画面 図4 マスター管理画面(出典:リクルートライフスタイル)

注文入力、会計機能

 POSレジの最も基本的な機能である、商品を入力し、会計処理を行う機能。小売業の場合、店舗を訪れた客が商品をレジに持ち込んだときに、商品の値札バーコードをスキャンして金額を提示し、現金やクレジットカードなど決済方法を選択した上で支払いを受け取り、レシートプリンタから出力されたレシートとともにお釣りをキャッシュドロアから取り出して客に渡すという流れになる。

売上管理機能

 サーバの管理画面にWebブラウザからアクセスし、ダッシュボード画面から売上金額や客数などの情報を詳細に確認できる。その日だけでなく、毎月の売り上げも含めて推移がグラフで確認できたり、商品の売れ筋が分析できたりなど、さまざまな情報が管理画面から確認できる。

売上管理画面 図5 売上管理画面(出典:ユビレジ)

オフライン機能

 通信回線の不調が原因でサーバにアクセスできなくなった場合でも、レジ業務を止めることなく利用できる機能。会計処理そのもののデータをタブレット内にため込んでおき、通信が回復し次第バッチでサーバ側に送信するなど、オフラインでも現場業務を止めることがない。モバイルPOSレジサービスには欠かせない機能といえる。

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