2015年、最新のUltrabookの形状には「クラムシェル」タイプ、「2 in 1」タイプがある。そして、2 in 1はさらに「コンバーチブル」タイプと「デタッチャブル」タイプに分類でき、最終的にUltrabookには3形状があることになる。それぞれの特徴と代表機種は以下の通りだ。
いわゆる普通のノートPCの形状。液晶ディスプレイ部分と、キーボード+本体部分がヒンジで接続され、液晶部分がフタとなる。Ultrabookの中でも14型クラスの大型画面を採用した製品ラインアップが充実する。
クラムシェル筐体のヒンジ部分の可動範囲が広がることで、液晶ディスプレイを360度回転させてタブレット形状にして操作することが可能になっている。
キーボード部分と液晶部分を切り離して、液晶側を単独でタブレットとして操作できる。他の2タイプとは異なり、液晶側がCPUやメモリ、記憶装置などの本体部分となる。
これらの3タイプの形状の違いにはもちろん理由がある。それをまとめたものが下の図となる。
クラムシェルタイプは「性能重視のメイン機」としてのUltrabookといえる。デスクトップPCや据え置きのノートPC並みに処理能力が高い上、しっかりと打鍵できるキーボードを搭載していて、安定した文字入力が可能だからだ。
2 in 1の場合は、両者とも「PCとしても、タブレットとしても利用する」という汎用(はんよう)性と可搬性の高いUltrabookといえる。その傾向は、コンバーチブルタイプよりもデタッチャブルタイプの方が強い。デタッチャブルタイプのUltrabookは、キーボードを切り離して持ち歩けば、タブレットとほぼ変わらない機動性を有するからだ。しかし、キーボード部分を取り外した分、文字入力の快適さは犠牲になりがちとなる。コンバーチブルタイプは、クラムシェルタイプとデタッチャブルタイプのちょうど中間的な存在のUltrabookといえるだろう。
なお、2015年のUltrabook製品を横断的に見てみると、最低限のスペック要件はそれなりに明らかになる。CPUはCore M以上の第5世代Coreプロセッサーを採用し、内蔵SSDは128GB以上を搭載。タッチパネルを搭載したディスプレイ解像度はWUXGA以上で、バッテリー駆動時間は10時間以上といったところが最低限のスペックのようだ。
これらのスペックは、モバイルノートPCとしては十分なスペックといえる。携帯性の高さとあわせて、やはりUltrabookが最強のモバイルノートPCであることは揺るぎない。
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