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ビジネスノートPC「Ultrabook」は今、どうなっている?IT導入完全ガイド(2/4 ページ)

» 2015年03月09日 10時00分 公開
[二瓶 朗グラムワークス]

インテルのCPUラインアップとUltrabook

 冒頭でも触れたように、Ultrabookの進化は、インテルの開発するCPUに合致してきた面がある。ここで、インテルが2014年末から2015年にかけて提供する、いわゆる「第5世代Coreプロセッサー」と、デバイスとの相関図を示す。

第5世代Coreプロセッサーとデバイスとの相関図 図1 第5世代Coreプロセッサーとデバイスとの相関図(出典:インテル)

 第5世代Coreプロセッサーは、14ナノメートルプロセス技術が採用された「Broadwell」というコードネームで知られるプロセッサ群だ。第4世代(こちらは「Haswell」と呼ばれる)と比較するとより小型化、低電力化が進み、内蔵グラフィック機能も向上した。

 詳細は割愛するが、そのラインアップは「Broadwell-Y」「Broadwell-U」「Broadwell-M」「Broadwell-H」(この表にないデスクトップ向け「Broadwell-Kシリーズ」もラインアップ予定)となる。

 この図を見ると、「Broadwell-Y」「Broadwell-U」が、Ultrabookの該当する2 in 1とクラムシェルPCをしっかりとカバーすることが分かる。インテルとしても、Ultrabookのコンセプトを満たすのに十分なスペックを有したCPU製品を、今後も展開していくということは間違いない。

 Ultrabookの要件は今後も更新され、製品も登場し続けることが濃厚だ。ただし「Ultrabookはこのような仕様を満たした製品です」という明確なガイドラインがユーザー側に提示される可能性は薄くなりそうだ。

 Ultrabook製品の判別基準は、インテルとベンダー間の調整でUltrabookと認められた製品、つまりUltrabookのステッカーが貼付されている製品こそがUltrabookだ、ということになる。逆にいえば、薄くて軽いクラムシェルタイプのノートPCや、コンパクトな2 in 1のPCといったUltrabookに酷似している製品だとしても、Ultrabookのステッカーが貼付されていない製品はUltrabookではない、ということになる。

コラム:これがUltrabookの証だ

Ultrabookの証となるステッカー Ultrabookの証となるステッカー

 Ultrabookの証となるステッカーは、要件をクリアした製品ならば本体に必ず貼付される。Ultrabookか否かを判断する基準となる重要アイテムだ。必ずチェックしよう。

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