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データセンターの利用状況(2014年)IT担当者300人に聞きました(2/5 ページ)

» 2015年03月10日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

高いセキュリティレベルに満足度は高いもののコストや回線速度に不満の声

 次に、データセンターの満足度について聞いた。その結果、「とても満足している」が17.4%、「まあ満足している」が59.0%、「やや不満がある」が18.1%、「とても不満がある」が5.6%で、まとめると「満足」が76.4%、「不満が」23.7%という結果となった。

 満足と答えた人からは、「立地場所、設備、セキュリティ、監視などしっかりしている」「インフラとして国内有数の設備とセキュリティレベルを有している」といったセキュリティレベルの高さや、「障害が発生せず、運用管理の手間も軽減できたため」や「自社内で管理していたころを思うと楽になった」「夜間のサービスを考えると自部門内での完結は困難であるため」といった、運用管理の手間が少なくなったことなどを一因として挙げる声が聞かれた。

 一方、不満と答えた人からは、「データやりとりの際のレスポンスが悪い」「データが重く、数人以上が同時に使うと帯域が枯渇してしまう」といった回線速度に対しての不満や、「利用料金が高い」「スペック変更のための作業費用が高い」といったコストに対しての不満が聞かれた。

 次に、利用中と回答した人に「利用目的・きっかけ」を尋ねた(図2-1)。その結果、1位が「災害対策・BCP」で73.4%、2位が「運用負荷軽減」で51.1%、3位が「セキュリティ対策」で44.6%と続く結果となった。

 利用予定と回答した人では、1位が同様に「災害対策・BCP」で65.8%だったが、2位は「データバックアップ」で39.2%、3位が「クラウド・仮想環境の構築」で38.0%と、順位が大きく異なる結果となった(図2-2)。

 ITの進展と利用拡大により企業が有するデータ量が増加傾向にある昨今、データ保存先の確保や、BCPの観点から、サーバ容量を比較的簡単に増やすことができ、堅牢(けんろう)性の高いデータセンターを利用したいと考える傾向が強くなっているようだ。

利用目的・きっかけ(利用中・利用予定) 図2 利用目的・きっかけ(利用中・利用予定)

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