IT担当者341人を対象にデータセンターの利用状況の調査を実施。利用率は2年前と比べ約10ポイント増加するなど、現状が明らかに。
キーマンズネットでは、2014年12月8日〜12月24日にかけて「データセンター(DC)」に関するアンケートを実施した(有効回答数341件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の51.6%、一般部門が48.4%という構成比だった。
今回、聞いたのはデータセンターの「利用状況」や「利用目的・きっかけ」「設置場所」「利用料金」「利用しない理由」など、データセンターの利用状況を把握するための質問だ。その結果、データセンターを利用中の企業は全体の44.0%だが、約2年前の同調査結果と比べると約10ポイント増加したことが明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので事前にご了承いただきたい。
はじめに、データセンター(DC)の利用状況を尋ねた(図1)。その結果、「既に利用中である(追加・リプレースなし)」が37.8%、「既に利用中である(追加・リプレースあり)」が6.2%、「利用を検討している」が5.3%、「必要性を感じるが、利用時期は未定」が15.5%、「必要性を感じない」が35.2%だった。
整理すると、追加やリプレース検討の有無を含めて「利用中」は44.0%であるのに対し、利用検討の有無を含め「未利用」が56.0%だった。約2年前の同調査では利用率が33.9%だったのに対し、今回は44.0%と約10ポイント増加した。
企業規模別に見ると、100人以下の中小企業は利用率が24.3%であるのに対し、1001人以上の大企業では63.5%と、中小企業と大企業では約40ポイントの差が見られた。また、業種別に比較すると(IT関連外)製造業では40.6%と低いものの、2年前の22.9%からは18ポイントほど増加し、他業種と比べ最も成長率が高かった。企業規模の違いによる利用率の差はあるものの、この2年間で業種ごとの利用率の差は縮まっている傾向が見られた。
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