2014年度は数量ベース45万回線、金額ベース2889億円と見込まれた広域イーサネットサービス市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の広域イーサネットサービスの市場規模は、数量ベースでは45万3000回線、金額ベースでは2889億円と見込まれる。当該サービスは、アクセス回線メニュー面/提供エリア面の対応を進めたことや、既存のネットワーク機器を有効活用できる点が評価され、主に幹線系における基幹/勘定系データの伝送に利用されている。
L2/L3を統合したVPNサービスが登場しており、IP-VPNサービスと当該サービスの機能差が少なくなってきている。いずれもコストメリットの高いエントリー型の需要が拡大している。スタンダード型では、広帯域を安価に利用でき、利用地域を絞った料金メニューが用意されていることなどから、当該サービスに優位性がある。
ベンダー別の市場占有率(見込)を見ると、数量ベースでは1位から順に28.5%/16.3%/13.7%/8.8%/7.9%、金額ベースでは26.0%/19.0%/13.5%/11.5%/11.1%となっている。数量4位のベンダーが金額では2位に、また数量5位が金額4位を獲得すると見込まれる。
今後、スタンダード型は拠点間通信や基地局向け回線需要の獲得継続により回線数ベースでの成長が続くものの、金額ベースでは事業者間での激しい価格競争により横ばいから微減となる見込みである。エントリー型は、SIerなどの販売代理店による取り扱い活発化により市場拡大が続くとみられる。
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