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次世代BI「データディスカバリツール」、これまでのBIとの違いは何?IT導入完全ガイド(4/5 ページ)

» 2015年05月25日 10時00分 公開
[小山健治キーマンズネット]

事例から読み解く「データディスカバリツール」の導入効果

サービス業A社

概要

 全世界の企業にWeb サービスやUIの改善を簡単に実現できるプラットフォームを提供しているA社は、社内に点在するデータをリアルタイムに捕捉して可視化することを目的にデータディスカバリツールを導入した。

導入前の課題

  • 社内にデータが点在し、統合的に管理できていない
  • アクションに直結した、リアルタイムでの業務状況の可視化を実現したい
  • ビジネスの急激な拡大に対応したい

成果

  • 社内の多様なデータソースから収集したデータを一元管理
  • 現場の運用担当者が進捗(しんちょく)状況などのデータをリアルタイムに把握
  • 業務の優先順位付けで、すぐにアクションに展開
ビジネス管理プラットフォーム画面(サンプル画像) 図8 ビジネス管理プラットフォーム画面(サンプル画像)(出典:ドーモ)
データナビゲーターを中心とした必要データ統合イメージ 図9 データナビゲーターを中心とした必要データ統合イメージ(出典:ドーモ)

フランチャイズビジネスB社

概要

 B社は、全国の拠点を結ぶネットワーク構築を機に、社内に散在するデータの統合ポータルとなり、販売関連データを分析できる基盤としてデータディスカバリツールを導入。顧客属性と売れる商品を組み合わせる販売施策など、アクションにつながる分析を実現した。

導入前の課題

  • 現場からの分析依頼に対して、タイムリーな対応ができていない
  • データソースが社内に散在し、データ抽出からレポート作成までの処理が属人化
  • データ抽出条件の準備に時間を要し、100万件規模のデータの集計が困難

成果

  • 個人のスキルに依存しない分析が可能に
  • データ抽出が3日から5秒に短縮し、意思決定のスピードが飛躍的に向上
  • スピーディな仮説検証で、顧客属性と売れる商品の組み合わせによる販売施策など、アクション(活動)につながる分析を実現

個別宅配事業C社

概要

 有機・低農薬野菜や無添加食品など、会員から注文を受けた商品を戸別宅配しているC社は、受注分析や商品開発など事業のPDCAサイクルを高速化するためデータディスカバリツールを活用。地図上でのエリア分析にも応用することで、新規会員の未開拓エリアや潜在顧客を把握し、効率的な集客施策を実施している。

導入前の課題

  • 売上集計は単週の閲覧が限界で、複数週や明細データの分析は対象外
  • 自社開発商品の詳細な購買状況が不明なまま、プロの勘と経験で商品を企画
  • 新規会員の入会余地や未開拓エリアが分からず、集客の効率化と施策が不十分

成果

  • 購入者の年代や入会年数、リピート率など複数の軸から立体的に売上情報を分析
  • メーカーと購買状況や商品開発の方向性を共有でき、商品の企画力が向上
  • 地図上で集客効果の高いエリアを絞り込み、効果的なプロモーションを実施

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