多様なデータソースと可能な限りシンプルな形で接続できるのがベスト。どんな接続アダプターやAPI、デザインツール、開発環境などを装備しているのかをチェックすべきだ。
データディスカバリツールのもとでは、ビジネスユーザーが多様なデータソースに直接アクセスすることになるため、一方ではセキュリティやコンプライアンス面で統制を効かせることが極めて重要となる。また、この部分ではIT部門とベンダーとの連携が主導的な役割を担うことになる。
あらかじめ想定されたシナリオやKPIに基づいた「仮説-検証」を超え、さまざまな「発見」を促していくのがデータディスカバリのメリットだ。その意味でも、ユーザーインタフェースや可視化(ビジュアライゼーション)の機能が重要な意味を持つ。
グラフやチャートの活用はもちろん、新たな素材としてヒートマップへの展開も期待したい。リアル店舗の場所を地図上にマッピングし、売上の変化を時系列で表示する仕組みを提供することで、所属部門を越えてビジネスユーザーの議論が活発化した例もある。
これまでデータを「受け身」で使っていたビジネスユーザーが、データディスカバリツールを使いこなせるようになるまでには、センスにも近いリテラシーの向上が求められる。有益なデータをどうやって探してくるのか、さまざまなデータをどのように組み合わせるのかなど、単なる操作のトレージングを超えた、データ分析のプロフェッショナルによる技術トランスファ、教育サポートの体制を整えたベンダーを選ぶのがベストだ。
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