サーバやストレージが仮想化されたことでITシステムの姿は大きく変化した。残されたネットワークの仮想化はどのように追従していくのか。
2016年1月14日、15日の2日間にわたり、SDN(Software Defined Networking)やNFV(Network Functions Virtualization)といった技術にフォーカスを当てたカンファレンス「SDN Japan 2016」が開催された。
ヴイエムウェアの進藤資訓氏は「VMware NSXと仮想ネットワークの未来」と題する講演を通じて、ネットワーク仮想化製品「VMware NSX」の今後の進化の方向性を紹介した。
「VMware vSphere」によってサーバやストレージといったリソースが仮想化されたことにより、ITシステムの姿は大きく変化した。ハードウェアに縛られることなくニーズに合わせて拡張するサービスを実現したり、逆にリソースを集約してコスト削減を図るといったメリットが享受できる他、プライベート/パブリッククラウドサービスの展開も容易になった。
一方で、取り残されているのがネットワークの分野だ。場所にとらわれることなく仮想マシンを利用するには、ネットワークもそれに追随し、柔軟に対応していく必要がある。それも、スイッチングやルーティングといったネットワーク本来の機能に加え、さまざまなポリシーや負荷分散、セキュリティ機能なども含めて実現していくことが必要だ。
ヴイエムウェアではVMware NSXという「ネットワークのためのハイパーバイザー」を提供し、「ユーザーの好きなようにネットワークを作り、移動させることができる」(進藤氏)世界を実現しようとしている。
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