エントリーサーバをはじめとする各種サーバを製造する基本となる「組み立て(アッセンブリー)」工程。われわれの価値観はいきなり裏切られることとなった。
工場におけるサーバの組み立てといえば、ラインの流れ作業によるものという固定観念があった。しかし組み立ての現場を見てみるとどうだろう。担当者が1台ずつサーバを組み立てているではないか。
これは「セル方式」と呼ばれる生産方式。組み立てる製品の部材がそろって担当者の元へと送られてくる。組み立て担当者は、パーツに付けられたIDタグをバーコードリーダーで読み取って、BTOの指示書と照らし合わせながら慎重に手作業で組み立てていく。
もちろん手作業とはいっても電動ドライバーなどは使っているが、それでも1人1台、およそ20〜30分ほどで1台のサーバを仕上げていく。指示書を細かくチェックしながらのセル方式による作業は、ミスが少なくパーツの組み込みもしっかりと行われるという。
また、筐体にキズなどが付きにくいという特徴もあるのだという。なお、各サーバ製品の組み立て指示書は日本語版で作成してあるため、担当者の理解度を高め、作業ミスも少なくなるそうだ。
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