2016年第1四半期は前年同期比15%減だったサーバ市場。全ての製品分野で出荷金額が減少する中、占有率30.7%の獲得ベンダーは?
IDC Japanの調べによると、2016年第1四半期(1〜3月)の国内サーバ市場規模は、前年同期比9.5%減の1341億円で、出荷台数は同比15.1%減の13万8000台であった。
当該四半期は、前年同期と比較して全ての製品分野で出荷金額が減少した。出荷台数の減少に加え、前年同期にあった複数のHPC(High-Performance Computing)大型案件の反動によるものとみられている。主にグローバルなクラウドサービスプロバイダーが採用する個別設計サーバは、国内データセンターの開設による初期投資が一巡しつつあるとみられ、大幅に減少した。
また、国内で出荷されるサーバの多くは更新需要によるものだが、当該四半期に更新タイミングを迎えたx86サーバの多くが2011年第1四半期に出荷されたもので、当時東日本大震災の影響によって出荷台数が落ち込んでいたため、結果的に今期の更新需要が弱含んだと考えられている。さらに、プロセッサの性能向上により更新時のサーバ統合や集約率が高まっていることも挙げられる。
ベンダー別の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、1位は30.7%で前四半期と同じベンダーが首位を維持、2位は23.1%、3位は12.9%、4位が10.0%で上位6社中唯一のプラス成長であった。5位は5.7%で前四半期から順位を1つ上げた。6位は3.9%で、前年同期にメインフレームの新機種の出荷開始に伴う売り上げ増があり、その反動で大幅なマイナス成長となった。
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