次に、デスクトップ仮想化を「導入しない理由(複数回答)」について聞いた(図2)。
全体では「導入コストが高い(41.2%)」「ユーザーの使い勝手(レスポンスなど)(37.3%)」「運用コストが高い(33.5%)」「管理者の知識や経験が不十分(32.2%)」「安定性に不安がある(29.2%)」「導入実績が少ない(20.2%)」という順になった。
この結果を2014調査と突き合わせてみると、「導入コストが高い」はやや減少、「ユーザーの使い勝手(レスポンスなど)」は横ばい、「運用コストが高い」「管理者の知識や経験が不十分」「安定性に不安がある」がやや増加している。
前編で見たように「導入済み」が伸び、「必要性を感じない」が減少していること、前節で見たように「満足度がアップしている」こと、導入率は3割に迫っているにもかかわらず「導入実績が少ない」とした回答者が2割もいることなどを考え合わせると、導入状況や導入後の使い勝手、満足度などが、「導入するつもりのない」企業担当者には十分に伝わっていない可能性が高そうだ。
ちなみに、ここ4年ほどの「デスクトップ仮想化の導入率」の推移を見てみると、2013年6月の調査では15.3%、2014年5月の調査では19.4%、今回の調査では28.9%と、増加し続けていることが分かる。
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