2016年第3四半期は、ビジネス市場が前年同期比10%増の161万台だったPC市場。8.4%減の1位ベンダーとは? シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2016年第3四半期(7〜9月)の国内PCの出荷台数は、ビジネス市場が前年同期比10.0%増の161万台、家庭市場は同比0.2%増の91万台で、トータルでは同比6.3%増の252万台となった。
2014年第2四半期(4〜6月)以来初めて前年同期比で増加した。ビジネス市場では大型案件が増加したこと、またWindows7プリインストールPCの特需があったことが二桁成長に貢献した。家庭市場では出荷チャネルの多様化が進み、家電量販店向け出荷は弱かったものの、ほかのチャネルで補完する結果となる。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは前年同期比8.4%減で25.4%、2位は同比18.3%増の19.0%、3位は同比14.8%増の12.4%で、4位が同比39.5%増で12.1%、5位は同比4.5%減で11.1%となった。上位5社のうち、1位のベンダーはビジネス市場でプラス成長だったものの家庭市場ではマイナス成長、2〜4位の3社はビジネス・家庭の両市場で前年同期を上回り、5位のベンダーはいずれもマイナス成長でだった。
家庭市場で前年同期比でフラットとなったが、本格的な復調の兆しかどうかは2016年の年末年始商戦の結果次第とされ、一方ビジネス市場では、Windows XPサポート終了時に購入されたPCの買い替えが徐々に開始される時期がきているため今後成長フェーズへと突入する可能性が高いと分析される。
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