タニタが社員の端末をノートPCからSurface Pro 3にリプレースした。そのプロセスと直面した問題は何か。業務端末リプレースのポイントや、タブレットを選ぶ際に役立つオプション製品を紹介する。
可搬性に富んだタブレット。PCと同等に使えるのであれば、すぐにでもリプレースすればいいのではないか。そんな考えでは必ず窮地に陥ることだろう。タブレットを導入するメリットを考えながら、実際にリプレースを実行した先駆者の話を聞いて、慎重にリプレースを進めていきたい。今回は実際に業務のクライアント端末をPCから2in1タブレットにリプレースしたタニタの軌跡を追う。
まず、ビジネスの現場でタブレットを導入するメリットについてあらためてまとめていこう。
業務PC代替となる
特にOSにWindows を採用した2in1タブレットの導入は、これまで利用していたPCの代替になりうる。かつては「タブレットは文字入力に難あり」「ドキュメント編集に向かない」「特定のアプリが動かない」「社内システムに合わない」といったデメリットが目立つこともあった。
しかしWindows+2in1タブレットであれば、そういった問題は払拭(ふっしょく)可能だ。また、バッテリー駆動時間に対する不安も、現在販売されているタブレット製品に関してはほぼ解決されているといえる。業務用であれば連続駆動時間が8時間ほど確保できれば問題ないだろう。
ワークスタイル変革を加速する
ワークスタイル変革の筆頭である働く場所を選ばない「モバイルワーク」にタブレットは大きく寄与する。営業担当者など、社外にいることが多い社員にとって、「どこでも働ける」というスタイルは業務の効率化に結び付く。
最近では、社内で「フリーアドレス制」を採用する企業が増えてきた。タブレットを業務に使うことでモバイル性が高まり、社外はもちろん社内での働き方の幅を広げることが可能となる。また、出社に制限のある社員にいつでもどこでも社内と同じような業務環境を提供する「テレワーク」にも、タブレットが効く。
ペーパーレス化による業務効率化を実現する
各種書類をデジタル化してタブレットで閲覧したり、客先で電子カタログを提示したりすることによって業務の効率化と紙資源の削減が可能となる。そして最近のタブレットでは、ユーザーの手書きメモすらデジタル化して保存することも可能となる。Windows 10に「Anniversaryアップデート」が適用されていれば、OSレベルで「Windows Ink」が使え、タブレットの手書き機能がより容易になる。
これらのメリットを十分に享受できるように、リプレースには慎重な計画が求められる。次項で、実際に業務のクライアント端末をノートPCから2in1タブレットにリプレースした実例を基にそのポイントをまとめる。
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