次に、現在のバックアップツールの導入状況を聞いた(図3)。全体では、「既に導入済みである(追加リプレースなし)(66.3%)」と「既に導入済みである(追加リプレースあり)(11.5%)」を合わせた「導入済み」が8割近くに上った。
一方で、未導入の2割強のうち、「新規で導入を検討している」は0.7%にとどまっており、全体の2割以上は導入を予定していない。特に中小企業は「導入済み」と「導入予定なし」が6対4の割合で二極化している。
これらの結果を2年前の調査結果を比べてみると、バックアップツールの導入率は、全体で18.1ポイント増加しており、特に中小企業では26.5ポイントも増えている。同時に、「必要性を感じない」層が大幅に減少していることも分かった。
最後に「自社のBCPに関して、課題を感じる部分や意見」をフリーコメントで聞いた中から、目を引いたものを紹介しておきたい。
これらのフリーコメントを見ると、BCPは策定されているものの、いざというときに本当に対策として役に立つのか不安に思っている方が多いようだ。
前編では、これまでの災害に関する業務への影響状況やBCPの施策状況、バックアップツールの導入状況などをレポートした。後編では「導入済みのバックアップツールを導入した際の目的」「バックアップの頻度と形式」「バックアップするデータの対象」「バックアップツールを導入した際に重視したポイント」などについてレポートする。
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