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「ネットワーク機器」シェア(2018年)

ネットワーク機器の中でも無線LANの成長が著しい。無線LAN機器市場は、2018年の上位9ベンダーのうち半数以上に当たる5社が前年を上回る実績を上げた。企業向けネットワーク機器市場では、「安定基盤」+「無線LAN機器市場での成長」が、近年の成功の方程式だという。

» 2019年10月01日 08時00分 公開
[キーマンズネット]

 IDC Japanは、イーサネットスイッチ、ルーター、企業向け無線LAN機器からなる国内ネットワーク機器市場について2018年のベンダーシェアを発表した。

 ベンダー別の市場シェア(支出額ベース)は、1位が47.9%、2位は5.1%、3位は5.0%、4位が4.6%、5位が4.4%だった。

 1位のベンダーは、2017年に続き2018年も47.9%と半数近いシェアを獲得し、3つの製品分野および企業向けと通信事業者向けの2つのユーザーセグメント別でもリーダーであることが分かった。

 1位のベンダーに次いで2位と3位も、それぞれイーサネットスイッチとルーター市場という安定基盤を持ちながら、無線LAN機器市場の成長の波を捉えている。企業向けネットワーク機器市場では、「安定基盤」+「無線LAN機器市場での成長」が、近年の成功の方程式になっているとIDCでは分析する。

 製品分野別に見ると、成長を続ける企業向け無線LAN機器市場では市場と共に成長するベンダーも多く、2018年の上位9ベンダーのうち半数以上に当たる5社が前年を上回る実績を上げた。

 国内通信事業者向けネットワーク機器市場は、企業向け市場とは対照的に低調が続く。国内移動体通信事業者の大規模なLTEサービス向け投資が終息した2015年以降、4年間に渡って低調な状況が続いた。低迷を脱する次の大きなビジネス機会として、通信事業者向けネットワーク機器ベンダーは5Gサービス向けネットワーク機器に期待を寄せる。

 IDC Japan コミュニケーションズの草野賢一氏(グループマネージャー)は、「5Gサービス展開の迅速化、省力化にいかに寄与できるかが重要なポイントになる。5G基地局の迅速な展開を阻害する要因として、設置に関わる人材不足が挙がる中で、ネットワーク機器の設置や試験を自動化し省力化する重要性がいっそう高まる」と述べる。

国内ネットワーク機器市場 ベンダー別 支出額シェア実績、2018年(出典:IDC Japan)

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