横井氏がメルカリへと会社を移って来た2016年6月には、社員の間でSmartHRの利活用がすっかり浸透していたという。扶養家族の追加や住所、姓の変更申請など、労務にかかわる手続きの申請窓口はSmartHR上に集約されており、申請方法も社内Wikiに掲載されているため、社員はほぼ自力で手続きを完了することが可能となっていた。自身の給与明細や源泉徴収票の確認、マイナンバーの登録などの手続きも同様だ。
横井氏はこう振り返る。「以前に勤めていた企業では、それぞれの手続きごとにシステムがバラバラな上、年末調整などは紙の書類を収集してアウトソーシングしていたため、人的面でもコスト面でもかなりの負荷がかかっていました。そのため、当社に入社した際はシステムによってここまで自動化および効率化できるのかと驚きました」
同氏が特に評価するのが、SmartHRのUIまわりである。
「UIの使いやすさや動作のスムーズさについては、社内でも評判がとてもいいですね。メルカリのアプリを開発しているエンジニアからも、“気持ちよく使える”といった声を聞きます。また人事労務担当者としては、社員に作成をお願いしている年末調整の書類のように書き間違えの多いものについても、質問が減り、社員が記入を間違えずに申請ができるため助かっています。
無駄なやりとりがほとんど発生しないため、時間の効率化によるコスト削減効果があるのではないでしょうか。現在、人事労務の担当者は私を入れて2人体制ですが、もしもSmartHRを導入していなかったとしたら、いまの倍以上の人員が必要だったことでしょう」(横井氏)
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