サーバやストレージ、データセンター向けネットワークといったITインフラはDX推進を支えるための基盤ともいえる。2017年の市場規模はおよそ7213億円だった。
2017年は、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」というキーワードが、ITベンダーや調査会社から打ち出されるようになった。端的にいえば、デジタル化されていない業務領域をIT化することで新規需要を創出するものだ。サーバやストレージ、データセンター向けネットワークといったエンタープライズインフラストラクチャは、DX推進を支えるための基盤ともいえる。IDC Japanの調査によれば、2017年の市場規模はおよそ7213億円だった。
2017年における国内のエンタープライズインフラストラクチャ市場は7213億900万円で、前年比0.9%減と予測される。2016年から2021年までの5年間の年間平均成長率(CAGR)はマイナス0.8%で、2021年の市場規模は6987億7300万円になるだろう。
ただし、マイナス成長となるのは旧来型(IDC Japanでは「非クラウド型配置モデル」と呼称)のインフラであり、クラウドインフラへの投資は増える傾向にある。2017年におけるクラウドインフラの市場規模は1974億4800万円で、前年比16.2%の成長だった。5年間の年間平均成長率でみても7.4%と拡大が見込まれており、2021年には2431億600万円まで伸びる。主な要因には、ビッグデータやIoT、コグニティブといった新しいITを活用した新規ビジネスの創出が挙げられる。
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