キーマンズネット会員141人を対象にアンケート調査を実施した。業務で発生したトラブルや災害対策状況など、企業における「BCP」「DR」の対策状況が明らかになった。
キーマンズネットは2018年1月24日〜2月7日にわたり、「BCP(事業継続計画)とバックアップツールの導入状況に関する調査」を実施した。全回答者数141人のうち、情報システム部門は49.6%、製造・生産部門が9.2%、営業・販売部門が7.1%、総務・人事部門が6.4%などと続く内訳であった。
今回は「自社のデータや業務に発生したトラブル」や「BCPや災害対策(DR)の策定状況」「実施しているBCPやDRのうちITに関するもの」など、企業におけるBCPやDRの策定・対策状況を把握するための質問を展開。全体の約7割が自社のデータや業務にトラブルが発生したことがあり、全体の約6割がBCPやDRを策定していることなどが明らかになった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
はじめにこれまでに何らかの障害が原因で自社のデータや業務にトラブルが発生したことがあるかどうかを聞いたところ、全体の70.9%が「ある」と回答。具体的なトラブル例としては「自社内で管理しているサーバが一時ダウンした(80.0%)」「通信環境が一時利用できなくなり、メールなどが送れなくなった(67.0%)」の2項目が突出して多かった(図1)。サービスの稼働実績や稼働率が基準を下回った場合の補償などを定めた「SLA」が99%を超えることも珍しくないクラウドサービスであっても、全体の2割でシステム停止を経験していた。
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