世界で8万社の企業で導入されているBox。日本法人のBox Japanが日本向けに新たなサービスを提供するという。新サービスに込められたBox Japanの狙いとは。
法人向けクラウドストレージサービスを提供するBoxが日本法人のBox Japanを立ち上げてから約4年半がたつ。Box Japanの代表取締役社長である古市克典氏によると「当社サービスを利用する顧客も年々増え続け、新規顧客の獲得も順調」だという。海外のみならず日本でも躍進を続けているようだ。
2018年3月13日、Box Japanは日本向けの新サービス「Box Zones Japan」の提供を発表した。これにより、日本企業のクラウドストレージサービス活用は何が変わるのだろうか。
コンテンツマネジメントやコラボレーション機能を備えた法人向けクラウドストレージサービスの「Box」は、現在、全世界で8万社が利用中、日本国内でも大手企業が顧客として名を連ねている。
2016年には、ユーザーがコンテンツやデータの保管先を選択できる「Box Zones」を発表。これにより、データの保管先をドイツ、アイルランド、アジア(東京、シンガポール)の地域より指定できるようになり、パフォーマンスとデータレジデンシー(データ保管場所)の課題に対応した。
そして今回、日本向けの新たなBoxサービス「Box Zones Japan」の提供を発表した。従来のBox Zonesでもデータ保管先を日本(東京)に指定できるが、バックアップデータの管理がシンガポールであるため、国内でデータ管理を完結できるわけではない。これに対し、新サービスBox Zones Japanでは、プライマリー(メイン)を東京、セカンダリー(バックアップ)を大阪のデータセンターに置くことで、完全に国内で閉じた環境でBoxサービスが利用できる。国内でデータ処理が完結することで、パフォーマンスや処理速度の向上も体感的に実感できるという。クラウド環境には、東京は「AWS(Amazon Web Services)」、大阪は「Microsoft Azure」が利用されている。
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