最後に、次にリプレースする際はどのオフィススイートを希望するかを尋ねてみた。その結果「Microsoft Office(インストール型)」が53.9%、「Microsoft Office 365(クラウド型)」が36.9%と「Microsoft Office」の2つで全体の9割を超え、続いて「G Suite」が2.3%と3位に挙がった(図3)。上位3項目については、前編で紹介した現在利用中のオフィスソフトと同様の結果となった。
希望する理由も聞いた。「Microsoft Office(インストール型)」については「今までの使い方で問題ないため」「今まで使用してきたので他ソフトとの互換性も考えて」など、長年使ってきたからこそ利用者への教育や使用環境の変更などの手間が掛からないことを理由に挙げる声が多かった。またクラウド型と比較して「オフライン時に使用できないと困るため」といった意見もあった。
一方「Microsoft Office 365(クラウド型)」については「ライセンス管理やクラウドサービス機能の点で優位だと思うため」「アップデート、再インストールなど運用負荷が軽減される」「アカウントやバージョン管理が煩雑にならない」など、アカウントやバージョン管理にかかる運用コストの軽減を理由とする声が多数寄せられた。機能については「G Suite」と回答した方を含めて「基本的にはインストール型を使いたいが、複数デバイスで利用できるため、導入を予定している」「複数人での作業が楽になるし、バックアップ保存もクラウドに任せられるから」などを利点として挙げる意見が目立った。「今後のリモートワークの導入などを考えると、クラウド型がよいと思う」といった今後の会社方針を見据えて選定候補に挙げているといった声もあった。
今回の調査では、今後利用したいオフィススイートについても依然として「Microsoft Office」への“依存状態”が見て取れた。一方でこれまで紹介してきたように、多くの企業でオフィススイートに対して資料作成を効率化する機能を求めており、企業がIT環境の整備を進めるにつれて「Microsoft Office 365(クラウド型)」や「G Suite」といったクラウド型のオフィスソフトへの移行が進むのではないかと予測できる。
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