山田コンサルティンググループが「人手不足」や「働き方改革」をテーマに中堅・中小企業の経営者を中心にアンケート調査を実施した。有効回答数は635件。
山田コンサルティンググループは、2019年6月14日、報告書「我が国を支える中堅・中小企業の経営実態調査〜人手不足とコンプライアンス〜」を発表した。報告書は同グループの顧客企業1690社の経営層を対象にしたアンケート調査結果をまとめたもの。、調査期間は2018年11月16日〜2019年1月31日。調査票の送付および対面での手渡しによる調査で、有効回答数は635件だった。
中堅・中小企業が抱える経営課題のトップは「人手不足」(57.4%)で、次いで「財務体質の強化」(43.7%)、「社内設備への投資」(32.3%)だった。人手不足の対策として既に取り組んでいるものは「既存社員と同じ属性の採用力強化」(61.3%)、「既存社員生産性向上(業務効率化、教育)」(60.2%)が多くの回答を集めた一方で、「AIやRPA(ロボット)、IoTへの積極投資」は11.7%にとどまった。
AIやRPAに対して、今後取り組むと答えた企業が19.8%まで伸びた一方で、興味はあるが取り組みづらいと答えた企業は32.9%に達した。主な理由は「効果は期待できるが、投資と見合うか分からない」(39.0%)、「何から着手したらよいかが分からない」(20.3%)だった。
山田コンサルティンググループは、中堅・中小企業は「『人手不足』や『働き方改革』といったテーマに関する受け止め方や取り組み姿勢・内容についてばらつきが大きい」とし、「『情報がシステムや人事など限定的・断片的なものが多い』『成功事例として取り上げられる企業は大企業が多く、そのまま取り入れるのが難しい』などといった、収集できる情報の制約」を大きな課題として挙げる。
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