2021年9月13日、RPA BANK はキーマンズネットに移管いたしました。
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「現場から勝手に良くなる」は危険――RPAの老舗 Blue Prismのエバンジェリストが指摘する、「日本型RPA」の問題点
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のベンダーや識者たちは、立場や思想は異なるものの、日本企業、ひいては労働人口減少に悩む日本のために貢献したいと共通の考えを持ち、積極的に導入を後押ししてきた。
だが、昨年後半から導入効果が踊り場にさしかかったようだ。ガートナーが2019年10月に発表した「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル」では「幻滅期」に入っている。またキーマンズネットが実施した実態調査では、導入した企業の約8割は「業務削減効果が30%以下」にとどまっているとの認識を示したことからも、思惑通りの効果が得られていないことが推測される。
実際に「RPAを導入したものの、期待していたような効果が得られていない」と失望するマネジメント層の声が増えているようだ。そう明かしてくれた一人が、Blue Prism株式会社でエバンジェリストとして活動する市川義規氏だ。
「様々な思想があっていい。だが “日本型RPA”で一定以上の成果につながっていない企業が少なくないことは事実。このまま続けていたのでは、RPAは一過性のブームで終わってしまうのではないかと懸念している。“RPA”という言葉を世に送り出したBlue Prismの思想をお伝えしたい」
さまざまなユーザーや他のベンダーと接するなかで見えてきた、市川氏が考える日本型RPAの問題点について聞いた。
−海外のIT業界では10年以上前から耳にする「エバンジェリスト」という肩書き、日本でもここ数年、増えてきているように感じます。ただ、RPAの業界では聞き慣れません。
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