KDDIは2013年からアジャイル開発を推進し、2016年にはアジャイル開発センターを発足、そして国内のアジャイル開発を啓蒙、促進させるためにScrum Inc. Japanを設立した。現在は、同社東京の虎ノ門オフィスのアジャイル開発部だけでも35チーム350人がアジャイル開発を進めている。
それにより、家庭の電気使用量をモバイルアプリで可視化する「auでんき」のアプリ開発では、従来のウォータフォール型開発と比べて開発期間を約2分の1に、開発コストを3分の1に圧縮することに成功した。また最近では、沖縄の観光型MaaS(Mobility as a Service)アプリをわずか3カ月でリリースした事例もある。
こうした高速開発は、同社アジャイル開発チームの業務改善の成果によるものだ。俊敏性を意味するアジャイルでの開発では、何よりもエンジニアそれぞれの業務効率が重視される。高速開発が実現できた背景について、KDDIのアジャイル開発部の須田一也氏が開発チームの裏側にあった苦労と工夫を語った。
2015年11月のauでんきアプリ開発チームの立ち上げ時に、KDDI開発部スクラムチームのフラットなコミュニケーションづくりを目的として、初めてSlackを導入した。
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