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» 2021年09月29日 07時00分 公開

ハイブリッドワーク時代にMicrosoft 365、Windows 11はどう機能する? 今後の“職場”の作り方

2020年を境にテレワークシフトが一気に進んだ。1年超が経過した現在、組織の働き方はさらに変容を見せ、これからは「ハイブリッドワーク」がキーワードとなりそうだ。

[太田浩史,内田洋行]

 テレワークも一長一短で、メリットばかりではない。仕事に集中できる場所がないといった就労環境の問題や、最近では従業員のメンタルヘルスも課題となってきている。テレワークへの意識は世代によっても異なり、ある調査によれば20代などの若い世代ほど出社もしたがる傾向にあるという。オフィスで働くことで同僚と関係性が築ける他、気軽に先輩社員に相談でき、アドバイスを受けたり、指示を仰いだりもできる。オフィスでは、先輩仕事のやり方を見て学ぶ機会もある。職種や仕事内容、世代などによって、求める働き方もそれぞれで異なる。

 2020年後半辺りから、オフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方「ハイブリッドワーク」という言葉をよく耳にするようになった。従業員がそれぞれの仕事に合わせて、働く場所を柔軟に選択できるという働き方だ。ハイブリッドワークの実現にはさらにIT活用が重要になる。

 連載5回目となる本稿では、「Microsoft 365」に加え、最近新しく発表された「Windows 365」や「Windows 11」がハイブリッドワークの実現にどう役立つのかについて、最近のMicrosoftの動向も見ながら考えていきたい。

著者プロフィール:太田浩史(内田洋行 ネットワークビジネス推進事業部)

2010年に内田洋行でOffice 365(Office 365の前進であるBPOS)の導入に携わり、以後は自社、他社問わず、Office 365の導入から活用を支援し、Office 365の魅力に憑りつかれる。自称Office 365ギーク。多くの経験で得られたナレッジを各種イベントでの登壇や書籍、ブログ、SNSなどを通じて広く共有し、2013年にはMicrosoftから「Microsoft MVP Award」を受賞。


ハイブリッドワーク時代は「IT」を中心に据えて働く場を考える

 働く場所の選択肢が増えてきている。コロナ禍以前はオフィスや自宅、カフェなどが主だったが、最近はワーキングスペースを備えたマンションなどができ、シェアオフィスやサテライトオフィスの利用が増えている。働く場所を柔軟に選択できるようになれば、オフィスではなくあらゆる場所からいつでもアクセス可能なIT環境を中心に置いて考えるべきだ。IT環境が仕事の中心にあるからこそ、働く場所を柔軟に選択できるようになるとも言える。

ハイブリッドワーク時代の職場づくりの考え方(出典:著者作成の資料)

 Microsoft 365においてコミュニケーションやコラボレーションを担う「Microsoft Teams」は参加者全員がリモートで参加するオンライン会議だけではなく、ハイブリッドワークでオフィスワーカーとリモートワーカーをつなぐ機能の拡充も検討されている。Microsoftが公開している動画「Microsoft Teams: The future of meetings(会議の未来)」では、会議室にいるメンバーとリモート参加者をいかにシームレスにつなげるか、そのためには機能や会議室はどうあるべきかを考えている。

(出典:「Microsoft Teams: The future of meetings」)

 この考えを具現化する機器が「Microsoft Teams Rooms」だ。Teams Rooms対応機器は、Microsoft製以外にもサードパーティー製品も多く、今後マルチディスプレイへの対応や機能追加の予定もある。会議室にいるメンバーとリモート参加者に分かれて行う会議の難しいところは、会議室にいるメンバー同士だけで話が盛り上がり、リモート参加者が“置き去り”になってしまうことだ。そうした状況を防ぐためにも、Microsoftはリモート参加者が映された大きな画面を半円状に囲むようなテーブルの配置や、カメラを目線の高さに設置するなどの提案をしている。会議室のメンバー同士だけで話が終始しないための工夫だ。

Windows 11、Windows 365はハイブリッドワークを視野に

 2021年8月に提供が始まった「Windows 365」や、これからリリースが予定されている「Windows 11」もハイブリッドワークを意識したものだと考えられる。

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