「Microsoft Teams」からBIデータが参照できたり、メンバーのスケジュールや在席状況、勤怠が確認できたりと、アドオンツールや連携機能によってWeb会議やチャットにとどまらない使い方が可能になる。
Microsoftのコラボレーションツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)はWeb会議やチャットツールとしてだけでなく、Teamsを母艦としてさまざなアプリケーションやサービスと連携させたり、アドオンツールで機能を拡張させたりすることで、さらなる活用が期待できる。本稿では、2022年4月〜5月にかけて発表された情報を基に、サードパーティーのアドイン、Teams関連ツールの概要をまとめてお伝えする。
2022年4月6日、クラウド型データ分析プラットフォームを提供するDomoは「Microsoft 365」「Microsoft Teams」との連携を発表した。誰もがDomoのデータへアクセスできる環境を提供することで、組織のデータ活用を促進させるのが狙いだ。
DomoのMicrosoftアドインを有効にすることで、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」など、日常業務で使い慣れた「Microsoft Office」製品にDomoから取得したデータインサイトなどを埋め込んだり、Domoの機能を利用したりすることが可能になる。Microsoftアドインによってできることは以下の通りだ。
・DomoのデータをMicrosoft 365に同期
Microsoft 365製品に埋め込まれたDomoのデータ(数値、可視化、データセット、KPI、カード、チャートなど)を、常に最新の状態に保つことが可能。
・WordやPowerPointでリアルタイムのデータ共有
データの自動更新の他、更新頻度の管理や、「最終更新」ラベルによる変更点のモニタリングが可能。
・Outlookから直接Domoを使用
Domoのコンテンツをメールに埋め込んだり、メールの添付ファイルからDomoに新しいデータセットを追加、作成したり、Domoに新規タスクや新規プロジェクトの作成が可能。
・ExcelとDomo間でのデータ変換が容易に
DomoのデータセットをExcelにインポートしてデータの編集や変換ができ、さらにExcelからDomoに新たなデータセットをエクスポートして、Domoの既存データと組み合わせることも可能。
さらに、連携によってDomoの機能をTeamsから利用できるようになり、Teamsでインタラクティブにデータの共有や投稿、検索などが可能になる。また、オブジェクトの公開から、Domoのカード/データセットの投稿、検索、コメントのやりとり、Teamsでの通知受信までを、Teamsの環境を離れることなく行えるようになる。
アプリケーションの受託開発やITコンサルティング事業を展開するビービーシステムは、「Microsoft 365」のアドオンツール「Lookシリーズ」を提供する。Lookシリーズの製品ラインアップは以下の通りだ。
AddressLook for Microsoft Teams | Microsoft Teams向けアドレス帳 |
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AddressLook Online | Microsoft Outlook向けアドレス帳 |
ExLook Online | Microsoft Exchange向けアドレス帳(ガラケー、スマホ用) |
GroupLook Online | Exchange Onlineと連携したグループスケジュール機能 |
IBLook | 出退勤や在席・外出情報、Teamsのステータスを一元管理 |
IBLook for Microsoft Teams | Microsoft Teams向け在席管理、勤怠管理 |
LogLook+ | Microsoft 365/Office 365向け統合ログ管理ツール |
ManualLook みちびきBot | Microsoft 365の最新マニュアルを収集、提供するチャットbotアプリ |
MyGroupLook for Microsoft Teams | Microsoft Teams向け予定共有アプリ |
ProcessLook+ | Microsoft Power Platformの導入、トレーニングをサポート |
ResourceLook | Microsoft Teams、Exchangeと連携して会議室予約などが可能に |
ScheduleLook for Microsoft Teams | Microsoft Teams向けグループスケジューラー |
SHIWAKE for Microsoft Teams | Microsoft Teams向けチーム管理ツール |
ビービーシステムによる2022年5月16日の発表によれば、「ScheduleLook for Microsoft Teams」「AddressLook for Microsoft Teams」「IBLook for Microsoft Teams」については、これまでは組織単位での契約が必要だったが、部署、部門単位での契約も可能にするという。Microsoft 365またはTeamsのライセンスを持つ企業であれば、すぐに利用可能とのことだ。
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