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» 2022年06月17日 16時34分 公開

「こんなんじゃ使えない……」AI-OCR導入企業の8割が課題を持つ理由

業務の手間削減を期待して導入したものの、導入企業の約8割は導入後に課題を感じているという。その原因は一体何か。ユーザー企業のリアルな声をお届けする。

[キーマンズネット]

 業務プロセスの効率化において、紙に書かれた文字を認識するAI-OCRの有効性が数年来注目されてきた。RPA(Robotic Process Automation)などの自動化ツールを導入している企業では、AI-OCRの活用によってさらなる自動化範囲の拡大を目指すケースもある。特に近年は、各ベンダーがAIエンジンの開発に力を注ぎ、99%以上の認識精度を出すツールも珍しくなく、実務利用に耐え得るものとして認識が広まっている。

 このように業務効率化の有効打とされるAI-OCRだが、導入企業の間ではその評価が割れるようだ。ある調査によれば、AI-OCRユーザーの約8割が導入後に課題を感じているという。その原因は一体何か。ユーザー企業のリアルな声をお届けする。

AI-OCRの処理枚数は1日何枚? 

 ハンモックは2022年6月15日、AI(人工知能)を活用したOCR(Optical Character Recognition)の導入に関する実態調査の結果を発表した。

 調査によれば、AI-OCRで1日当たりに処理している帳票の枚数は、「100枚以下」と回答した人の割合が32.9%、「101〜500枚」が34.9%、「501〜1000枚」が23.9%、「1001枚以上」が8.3%だった。100枚以上を処理している割合が7割近くを占めている(図1)。

図1 1日のAI-OCRでの処理枚数(出典:ハンモックのプレスリリース)

 AI OCR導入前に期待していたこととしては(複数回答)、「業務の手間を削減」が58.7%(複数回答)、「オフィスのペーパーレス化」が49.5%、「担当者のヒューマンエラーの防止」と「スムーズな帳票のデータ管理や検索」がどちらも45.0%だった(図2)。

図2 AI-OCRに期待していた効果(出典:ハンモックのプレスリリース)

 ただ、このように手間やミスの削減を期待して導入したものの、実際には課題があるようだ。AI-OCRを導入した後に、課題が「かなりある」と回答した人の割合は19.3%、「ややある」は57.8%、「あまりない」は16.5%で、「全くない」は6.4%にすぎなかった(図3)。導入企業は何につまずいているのだろうか。

図3 AI-OCR導入後の課題の有無(出典:ハンモックのプレスリリース)

約8割がAI-OCRに課題あり 認識率99%でも苦労するワケ

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