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» 2022年06月14日 10時02分 公開

ダイキンがRPAで年間10万時間を自動化、対象作業で分かる全社展開のコツ

ダイキン工業はRPA(Robotic Process Automation)の導入から約1年半という短期間でRPAの全社展開を成し遂げ、累計10万時間分の手作業を自動化した。複数部門の業務自動化やAI-OCRとの連携に工夫があった。

[キーマンズネット]

 幻滅期を脱して普及期に入ったRPA(Robotics Process Automation)。近年は、RPAで小規模な自動化に成功した企業が、全社展開を目指すケースも聞かれる。だが、早くも壁に突き当たっている企業も少なくないようだ。

 これに対し、ダイキン工業はRPA(Robotic Process Automation)の導入から約1年半という短期間でRPAの全社展開を成し遂げ、累計10万時間分の手作業を自動化した。成功の秘訣(ひけつ)は、複数部門の業務自動化やAI-OCRとの連携にあった。

年間10万時間の作業を自動化

 TISは2022年6月13日、ダイキン工業の業務生産性向上を目的とする全社プロジェクトのRPA推進パートナーとして参画したことを発表した。ダイキン情報システムと共同で、RPA実行基盤の構築や対象とする業務の選定、ソフトウェアロボットの開発、運用保守を支援した。

 家庭向けエアコンや業務用空調機、冷凍機などを世界市場で手掛けるダイキン工業では、繰り返しの多いバックオフィスの業務があった。これを自動化して生産効率を高めることを目的に、2017年2月にRPAのPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施した。その後、経理財務本部などでRPAツール「UiPath」の試験運用を始め、業務削減効果や社内システムとの親和性などについて検証を進めてきたという。

 2020年には、全社で間接業務の工数を30%以上削減することを目指すプロジェクトが始動し、その施策の一環として年間10万時間の作業をRPA化することを目標に掲げた。

 目標達成のためには、品質を確保しながら全ての部門にRPAを展開する必要がある。これには社外ベンダーとの協働作業が必要だと判断したダイキン工業は、大企業にUiPathを短期で導入した実績があるTISをパートナーに選出した。

【ユースケース】複数部門が関わる業務の自動化、AI-OCR連携のコツ

 2022年3月末には、目標としていた年間10万時間の作業の自動化を達成した。RPA化によって大きな業務削減効果を得られた作業の一つに「経理へ提出する予実管理表の作成」がある。

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