OpenAIが火付け役となって、MicrosoftやGoogleなどの大手テック企業を中心に、生成AIへの投資が活発化している。技術者かどうかによらず、今後は生成AI活用に関する知見がより問われる時代になるだろう。
チャットをしながら対話を重ねることで自然な文章やクオリティーの高い画像、音声などを生成するGenerative AI(生成AI)。「ChatGPT」に代表される生成AIサービスの登場によって、専門的な知識を持たない人でも気軽にAIを利用できる時代になった。
一方で、生成AIの活用には著作権や個人情報に関する法的課題や情報漏えい問題など、さまざまなリスクを伴う。これらのリスクを抑えながらも、より効果的に生成AIを活用するには、ルールづくりや利用者側のリテラシーの向上、そして生成AIの仕組みとリスクを正しく理解することが重要になる。
これを背景に、日本ディープラーニング協会は生成AIの基礎知識を確認できる新試験「JDLA Generative AI Test 2023」の開催を発表した。早稲田大学の教授やWeights & Biasesのカントリーマネジャーなどの専門家らがプロジェクトメンバーとなって、制作された試験だ。
試験の出題範囲をまとめたものが、以下の図だ。「生成AIの技術」「生成AIの利活用」「生成AIのリスク」の3つの項目において、生成モデルや基本構造、オープンソース化の動向、法令面のリスクなどが問われるようだ。
JDLA Generative AI Test 2023では、生成AIについて押さえておくべき基礎知識から、適切な活用に向けた使い方やリスク対策まで、生成AI活用の知識を確認できる。年齢など、受験資格は設けられていない。所要時間も15分でPCやスマートフォンから気軽に受験できる。
JDLA Generative AI Test 2023で問われる項目は以下の通りだ。4項目を基に生成AIに関する基礎知識を有し、適切な活用方針を決定できるかどうか確認できる。
受験資格: 特に制限なし
試験概要: 15分、20問程度(択一式/多肢選択式) 、オンライン実施(PC/スマートフォン)
受験料 : 2200円(税込)
開催日時: 2023年6月24日(土)10時〜23時59分
申込期間: 2023年6月7日(水)13時〜2023年6月20日(火)23時59分
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